「イオンモール仙台上杉」は開業直後から多くの来館客でにぎわった(8日、仙台市)

イオンモールは8日、仙台市中心部で「イオンモール仙台上杉」を開業した。東北6県では15カ所目、宮城県では5カ所目のイオンモールとなる。敷地面積が約3万3000平方メートルと同県利府町などにある郊外型モールと比べると規模は小さく、周辺住民の普段使いを狙った都市型モールとして運営する。

イオン東北(秋田市)が運営するスーパーマーケット「イオンスタイル仙台上杉」を核店舗に、140を超える専門店が入る。午前10時のオープンを前に約3000人が列をつくり、開店とともに4階建ての店舗棟は来館客でにぎわった。周辺の道路も混雑した。

投資額や年間売上高の目標は非公表としている。1〜7日に近隣住民を対象に試験的に営業したところ、約15万人が来館したという。

都市型モールとして近隣住民の普段使いを狙う

記者会見でイオンモールの大野恵司社長は「地域の方々と連動しながら、ショッピングをするだけではない地域の生活拠点を一緒につくりたい」と抱負を述べた。

イオンモールは東北で現在、福島県の伊達市と郡山市の2カ所で2026〜27年に新モールの開業を計画している。人口減が続く東北での店舗戦略について大野社長は「大きなものをつくり続けることは不可能。(地域の生活インフラ集約など)既存のモールを新たな価値あるものに生まれ変わらせるのが今後の我々の役目だ」と話した。

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