
医療機器製造のマニーは8日、2026〜29年8月期の中期経営計画を策定し、200億円のM&A(合併・買収)投資枠を設けたと発表した。海外で主力製品の拡販につながる企業や、特定分野で高いシェアを握る「ニッチトップ」になりえる新製品開発に役立つ企業などを買収対象とする。連結売上高で500億円以上を目指す。
同日発表した25年8月期の連結決算は、売上高が前の期比5%増の299億円、営業利益が2%減の81億円、純利益が18%減の51億円だった。5年計画だった直近の中計で目標に掲げた売上高300億円を4年でほぼ達成したため、今回の中計は従来想定より1年前倒ししたうえで、1年短縮し4年計画とする。
29年8月期の目標を「ベースプラン」で連結売上高450億円、営業利益145億円とした。営業利益率を前期の27%から32%に、自己資本利益率(ROE)を10%から16%に引き上げる。200億円規模の手元資金があり、ほぼ同額の200億円をM&A投資枠として設定した。M&A投資を含めた「ストレッチ」計画で売上高500億円以上を目指す。
中計期間では北米事業の強化が課題となる。現在は売上高の約6割を日本を含むアジア地域が占め、特に中国の比率が大きい。売上高比率14%の北米地域で24年9月、カリフォルニア州に現地法人を設立した。医科・歯科の分野で影響力を持つ医師を開拓。主力4製品のうち、世界市場シェア3割の白内障手術向け眼科用ナイフで5割を目指す。
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