オーストラリアの鉱山で使う予定の超大型油圧ショベル

日立建機は8日、英豪資源大手リオ・ティントの子会社と超大型油圧ショベルに搭載する遠隔操作技術の開発に関する基本合意書を結んだと発表した。これまで作業が複雑なショベルでは半自動運転が進んでいなかった。自律運転技術の実用化に向け、開発で協業する。

超大型油圧ショベルは主に鉱山現場で使う。ルートが決めやすく台数が多いダンプトラックでは自律運転技術まで進んでいるが、作業が難しいショベルでは半自動運転が実現できていなかった。半自動運転では、作業者が決めた掘削の開始位置とダンプトラックへの積み込み位置を指示するとその後の操作を自動で繰り返すことができる。

協業は2030年までの5年間を予定する。半自動運転の実現で1人あたりの生産量増加や現場の安全性の向上につなげる。

【関連記事】

  • ・日立建機、東南アジアに廉価版製品 中国勢との競争へインドで生産
  • ・日立建機、自動で速度制御するホイールローダー 燃費効率を向上
BUSINESS DAILY by NIKKEI

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。