自動車部品のNOKは8日、2025年10〜12月期に特別損失を100億円程度計上する見込みだと発表した。プリンターなどOA機器用のロール製品から撤退することに伴い、関係会社株式の売却損を計上する。
26年3月期の業績予想は変えなかった。政策保有株式の売却を期初時点の想定より増やすことで、影響が相殺されるとみている。
プリンターなどOA機器用のロール製品を手がける全額出資子会社シンジーテックとその子会社を12月に売却する。SMBCキャピタル・パートナーズ傘下のファンドが全額出資する特別目的会社(SPC)に全株式を譲渡する。需要の鈍化や顧客の事業再編などが理由という。譲渡額は公表していない。
8月時点では26年3月期の連結純利益が前期比20%増の365億円になると予想している。NOKは「本件以外の事業状況などを踏まえて適切に見直す」としている。
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