
NTTドコモビジネス(旧NTTコミュニケーションズ)は8日、自動運転向けに通信を安定化するサービスを始めたと発表した。自動運転に必要な通信と監視システムの技術を組み合わせてパッケージにして提供する。特定条件下で運転手が不要な「レベル4」の実現に役立てる。
提供するサービスでは自動運転車両と遠隔監視システム間を複数の回線で接続する。NTTの次世代通信基盤「IOWN(アイオン)」の技術を活用し回線の途絶を事前に予測し、残りの回線で通信を継続できるようにする。監視センターでは車載カメラの映像や各センサーのデータをリアルタイムに確認することが可能だ。
通信安定化技術を使った通信では、使わなかった場合と比べて、カメラ映像の乱れが少なかった。これまで通信品質を安定させるために必要な複数の技術について個別に提供しており、導入時のリードタイムが課題となっていた。今回のサービスで導入までの期間は約3カ月から約1カ月に短縮できるという。
2026年度にかけて自治体を中心に10件程度、実証実験に取り組む。自動車の交通事故防止に向けて人工知能(AI)を活用した基盤開発でNTTと提携するトヨタ自動車との実証も予定する。
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