9日の東京株式市場は、人工知能(AI)関連銘柄への買いが継続し、相場をけん引した。日経平均株価の終値は前日比845円45銭高の4万8580円44銭となり、7日に付けた史上最高値を更新。東証株価指数(TOPIX)も22.11ポイント高の3257.77で、連日の最高値更新となった。

特にソフトバンクグループの1銘柄で日経平均を475円押し上げた。AIを活用したロボット事業の強化に向け、欧州の重電大手から産業用ロボット事業を買収すると発表したことが好感された。また、8日の米国市場でハイテク株が上昇した流れを引き継ぎ、半導体関連銘柄も買われた。

ただ、週初に株価が急上昇した反動による売りも出ており、プライム銘柄のうち約4割は値下がりして取引を終了した。市場関係者は「売買も特定銘柄に集中しており、株価指数が示すほど相場は強くない印象だ」(大手証券)と話していた。

史上最高値を更新した日経平均株価の終値を示すモニター=9日午後、東京都中央区

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