酒造会社の獺祭(山口県岩国市)と三菱重工業は9日、鹿児島県の種子島宇宙センターから21日に打ち上げ予定のH3ロケット7号機に、日本酒「獺祭」の原材料と、両社が共同開発した宇宙用醸造装置の搭載が決まったと発表した。将来的に月面での酒造りを目指し、国際宇宙ステーション(ISS)で醸造試験を行う。

その後地上で清酒に仕上げ、100ミリリットルのみ1億1000万円で販売する。売り上げは日本の宇宙開発事業に寄付する計画だ。試験はISSの日本実験棟「きぼう」で、宇宙飛行士の油井亀美也さんが実施する方向で調整している。

宇宙で醸造する日本酒「獺祭」のイメージ(獺祭提供)

H3ロケット7号機に搭載される宇宙用醸造装置のデモ機=2024年12月、山口県岩国市

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