竹内製作所は10日、2026年2月期の連結純利益が前期比1%増の264億円になりそうだと発表した。従来予想から32億円引き上げた。減益予想から一転して最終増益となる。米国の建設市場が好調で、販売台数が回復していることを反映した。

今期の上方修正は7月に続いて2回目になる。前回の予想時点ではトランプ米政権による関税政策への不透明感から北米市場で製品の購入を見合わせる動きがあったが、その後は販売が上向いている。

売上高は5%増の2230億円(従来予想は2112億円)に引き上げた。年間配当予想は210円(前期は200円)と、従来予想から10円積み増した。

米国販売に伴う関税コストは51億円を見込むが、25億円分を値上げによる価格転嫁で吸収する。担当者は「取引先も値上げは覚悟していたようで、大きな反発はみられない」としつつ、「関税について米国経済への長期的な影響に対する懸念は残っている」と話した。

同日発表した25年3〜8月期の連結決算は、純利益が前年同期比1%増の170億円、売上高は4%増の1141億円だった。

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