中外製薬は10日、親会社のスイスのロシュから、肥満症・糖尿病の治療薬候補について日本で開発・販売する権利を取得したと発表した。契約一時金などをロシュに支払う。現在海外で中間段階の臨床試験(治験)が進んでおり、今後日本も参加する。

肥満症と糖尿病の治療薬候補として開発中の「CT-388」の権利を取得した。ロシュが米カーモット・セラピューティクスを買収して手に入れた注射タイプの治療薬候補だ。海外で実施された初期の治験では、24週時点で平均18.8%体重が減少した。

CT-388は「GLP-1」と「GIP」という2種類のホルモンの働きを利用し、脂肪代謝の促進や食欲の調節を狙う。同様のタイプの薬に米イーライ・リリーの治療薬「マンジャロ」「ゼップバウンド」がある。

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