河合塾グループの持ち株会社、KJホールディングス(東京・新宿)は14日、留学支援塾のアゴス・ジャパン(同・渋谷)を買収したと発表した。取得額は非公表。アゴスの持つ指導経験を生かし、河合塾の海外大志望者へ留学支援講座を提供していく。
3日付でアゴスの全株式を取得した。アゴスは2005年の設立で、志望理由書や面接指導など、海外の大学や大学院への進学支援を手がける。河合塾とは17〜22年まで共同で海外大志望者向けの対策講座を開いていた。
大学入学者に占める総合型選抜と学校推薦型選抜の合格者の割合が半数を超えるなか、一般入試対策が中心の河合塾も幅広い進路志望への対応を迫られている。総合型選抜や学校推薦型選抜では志望理由書や面接が課されることが多い。志望理由書や面接の指導ノウハウを持つアゴスの知見を生かし、河合塾は総合型選抜や学校推薦型選抜の対策講座を広げていく。
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