ヤマト運輸は15日までに、姫路主管支店(兵庫県姫路市)の元社員が取引先企業の情報2万6790件を外部企業2社に不正に流出させたと発表した。うち1社は情報を営業活動に利用していた。企業宛ての請求書に書かれた名前750件など個人情報も含まれていた。ヤマト運輸は警察に相談し、元社員と流出先2社の刑事告訴を検討している。
流出したのは姫路市に加え、兵庫県加古川市、高砂市、宍粟市の取引先1万1356社の顧客コードや社名、ヤマトからの請求金額など。姫路主管支店の従業員ら324人の名前も漏洩した。
流出先企業から不審な営業活動を受けたとの連絡を受け、9月16日に発覚。その後社員は退職した。情報破棄を既に確認し、流出した企業には個別に順次連絡している。
ヤマト運輸は「今回の事態を重く受け止め、管理体制の強化と情報セキュリティー教育で再発防止に努める」とコメントした。〔共同〕
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