ローランドが発売したTR-1000

電子楽器のローランドは音楽制作ツール、リズムクリエイター「TR-1000」を発売した。ヒップホップやテクノなど新たな音楽ジャンルの誕生に影響を与え、日本でも「やおや」の愛称で親しまれるリズムマシン「TR-808」の音を継承した。

「TR-808」は1980年、後継モデルの「TR-909」は83年に発売された。アナログ音源による独特のサウンドが特徴で、多くのミュージシャンから支持を受けた。現在でも人気は根強く、TR-808の中古品は数十万円の価格で取引されるケースもある。アパレルなどの関連グッズも展開されている。

両機種の入手が困難になり「TRシリーズの音色再現を求める強い要望が寄せられていた」(同社)という。こうした声を受けデジタル音源で両機種のサウンドを再現したリズムマシン「TR-8」を14年に発売した。

一方で「アナログ音源でTR-808やTR-909のサウンドを再現してほしい」という声は絶えず、TR-1000を発売した。アナログ音源を搭載したリズムマシンの発売は約40年ぶり。

TR-1000は両機種のサウンドを受け継ぐ。現代の音声加工機能や音源を自動演奏させる機能も搭載。音楽制作の自由度と操作性を飛躍的に高めた。市場想定価格は33万円前後で初年度に2000台の販売を予定する。

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