
富士フイルムは15日、製造業の工場で使う圧力測定フィルムの新製品を同日から順次発売すると発表した。プレス工程で圧力が均一にかかっているかを調べるもので、最大でセ氏220度の高熱環境下にも対応する。半導体や自動車工場向けの需要を取り込む。
圧力測定フィルム「プレスケール」の新製品5種を発売する。2枚の特殊なフィルムを重ね合わせて圧力を加えると、フィルム表面の微小なカプセルが割れて着色される。色の濃淡から、圧力が均一にかかっているかを調べる。
2026年2月以降に発売するものは、最大でセ氏220度にも対応する。半導体製造でウエハーを接合するといった、高熱環境下のプレス工程の検査にも対応する。
着色されたフィルムをスマートフォンなどのカメラで撮影して専用アプリで読み込むことで、平均でどの程度の圧力がかかっているかといった詳細なデータも調べられる。データを蓄積して、品質管理に役立てられる。
富士フイルムは1977年からプレスケールを販売しており、圧力測定用フィルムのシェアは世界首位だ。同製品は海外での売上高比率が8割にのぼり、24年度が過去最高の売上高だった。
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