
伊藤忠商事は15日、国内新興と連携し日本語の動画コンテンツを人工知能(AI)で多言語に音声翻訳するサービスを年内にも始めると発表した。世界的に日本の映画やドラマなどの人気が高まるなか、AIを活用した吹き替え技術で翻訳コストを低減し、日本語コンテンツの海外展開を後押しする。
伊藤忠、伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)、新興のタイタンインテリジェンス(東京・渋谷)の3社で多言語吹き替えAIサービスに関する覚書を結んだ。
タイタンは日本語の音声を話者の声質や感情を再現しながら自然な英語や中国語などに変換するAIを開発・提供している。話者が実際に外国語を話しているかのように吹き替える。動画の吹き替えにかかる費用は現地で声優を使う場合と比べて10分の1程度に抑えられる。海外でのコンテンツの無断翻訳や違法利用の予防にもつなげる。
伊藤忠とCTCはタイタンの吹き替えAIサービスの営業やAIを運用するためのシステム開発を担う。2025年中に日本のテレビ局などにサービスを提供できる体制を整える。
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