
レゾナック・ホールディングスとロッテは16日、プラスチック廃材のリサイクルを10月下旬から始めると発表した。菓子の製造工程で発生する包装資材の不良品などを化学的に分解して資源循環を促進する。
レゾナックは川崎市の拠点に廃棄プラスチックなどを分子レベルまで分解して化学原料として再利用できる「ケミカルリサイクル」の設備を持つ。廃プラを高温でガス化して水素と二酸化炭素(CO2)を生成し、水素はアンモニアの、CO2はドライアイスの原料などとして活用する。
ロッテは狭山工場(埼玉県狭山市)でガムやチョコパイなどを製造しており、生産工程で出た不良品の包装材や廃材をケミカルリサイクルする。2025年度に狭山工場で排出する廃プラのうち7%にあたる10トン程度をリサイクルする予定という。廃材の運搬や処理は日本ウエスト関東(埼玉県川越市)が担う。
これまでロッテは廃プラを燃やした熱をエネルギーに使うサーマルリサイクルに使っていた。ケミカルリサイクルすることで資源循環につなげる。26年度以降も狭山工場での取り組みは継続し、ケミカルリサイクルに充てる量を増やしていく計画だ。

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