サントリーが休売する「ザ・プレミアム・モルツ 干支デザインセット」

サントリーは17日、歳暮向けギフト13種類の販売を中止すると発表した。サッポロビールも10種類の販売を取りやめる。アサヒグループホールディングス(GHD)がサイバー攻撃を受けた影響で顧客からの切り替え需要が急増し、生産・流通現場での負荷が高まっている。定番商品の安定供給を優先する。

サントリーは10月上旬から販売を始めたビール「プレミアムモルツ」ブランドの冬季ギフト商品「干支デザインセット」や 「『夢』マスターズドリームセット」などを休売する。 既に受注している分は供給する。「ビールセット」の5商品は販売を継続する。

サッポロは6日から販売しているビール「エビス」や「黒ラベル」のギフトセットの一部を休売する。キリンビールは「現時点で決定していることはない」としたうえで、「需給状況を注視しあるゆる可能性を検討する」とした。

アサヒGHDはランサムウエア(身代金要求型ウイルス)とみられるサイバー攻撃を受け、9月29日にシステム障害が発生した。依然として商品の受注や出荷が遅れている。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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