高砂熱学などは小水力発電を使ったグリーン水素供給の事業モデル確立を目指す(17日)

高砂熱学工業は17日、製材業や住宅建設を手がける飛騨五木ホールディングス(岐阜県高山市)や井上工務店(同)と業務提携したと発表した。河川など地域の水源を使った小水力発電で、自然由来のグリーン水素を供給する。発電所を設置したエリアで水素を使う「地産地消型」の事業モデルを想定している。

飛騨五木HDや井上工務店が小水力発電所の設計や施工などを担う。高砂熱学は水素製造設備の設計・施工を担当するほか、水素を使う企業や自治体への供給システムを構築する。高山市にとどまらず全国で事業展開を想定している。2040年までに小水力発電所の設置や水素供給事業で、あわせて60件程度の導入を目指す。

空調設備工事などを手がける高砂熱学は今後、グリーン水素などの事業を新たな柱として育てたい考え。今回の提携にあわせて、高砂熱学は井上工務店が発行する一部株式の取得を決めた。取得比率は明らかにしていないが、取得額は十数億円程度としている。

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