学研ホールディングス(HD)は17日、老化関連疾患向けの医薬品開発などに取り組むグループ会社を設立したと発表した。京都大学との老化に関する共同研究成果を基にする。まず2027年度に抗老化関連のヘルスケア製品の実用化を目指す。

会社名は「Gerok(ジェロック)」で、学研HD傘下で認知症グループホームを手がけるメディカル・ケア・サービス(MCS、さいたま市)の完全子会社として8月に設立した。京大内のオープンイノベーション施設「イノベーションハブ京都」(京都市)に拠点を置く。社長はMCSの山本教雄社長が兼務する。

学研HDとMCSは24年10月、京都大の鍋島陽一教授と認知症に関する共同研究を始めた。鍋島教授は抗老化に関わるとされる遺伝子「α―Klotho(アルファクロト)」を長年研究する。Gerokはこの遺伝子の働きを活性化する技術を応用し、慢性腎臓病や早老症、認知症など老化関連疾患向けの医薬品開発を目指す。

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