
三井金属は20日、AI(人工知能)データセンター向けの高性能な銅箔の生産能力を2026年9月までに25年4月時点に比べ45%増やすと発表した。26年9月までに月産840トン体制にする。今年1月に増産を発表したが、AI関連需要が当初計画を上回って増えているため、一段と生産能力を引き上げる。
能力増強するのは「VSP」と呼ぶ銅箔で、高速大容量通信で使うプリント基板の電力伝送損失を減らせる。AI向けデータセンターのサーバーやルーター、スイッチなどに使う。台湾とマレーシアの工場で生産している。
VSPの需要が「当初計画以上に加速度的に増加している」(三井金属)として、増強を決めた。両工場合計の月産能力は現在620トン。新規の設備投資は抑え、一般的な銅箔の生産ラインをVSP向けに切り替えることで増産する。
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