
中国国家統計局が20日発表した2025年7~9月期の国内総生産(GDP)は、物価変動の影響を除いた実質で前年同期比4・8%増だった。成長率は25年4~6月期の5・2%増から縮小し、2四半期連続で減速した。
長引く不動産不況を背景とした節約志向の定着で消費は力強さを欠く。投資にも慎重姿勢が広がって内需は伸び悩んだ。
輸出は「トランプ関税」の影響で対米輸出が減少した分をほかの地域への輸出増で補っているが、関税などを巡る米中間の緊張は再び高まりかねない情勢だ。中国経済の先行き不透明感は増している。【北京・松倉佑輔】
鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。