
京王電鉄は17日、若葉台車両基地(東京都稲城市)で鉄道事故を想定した復旧訓練を実施した。京王からは80人、警察や消防を含めて計200人が参加した。線路への自動車の誤進入や自然災害など実際に起こりがちな事態を想定し実践的な訓練とした。
損傷した枕木の交換作業は、1本180キログラムあるコンクリート製の枕木を人力で取り除き、新たな枕木を取り付けた後にレールを支えるバラスト(砕石)を突き固めた。鉄道車両の復旧作業はパンタグラフが破損し自走できなくなった事態を想定。電車の屋根に上ってパンタグラフを縛り、別の列車と連結して走行できる状態にした。
訓練終了後、都村智史社長は「いざという時に安全を最優先にした現場の判断は尊重する。責任は経営が全て持つ。訓練で経験を積み有事の際は勇気を持って行動してほしい」と社員に呼びかけた。

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