東急電鉄は20日、田園都市線梶が谷駅(川崎市)の衝突脱線事故で、信号設定にミスがあった3駅のプログラム改修を終えたと発表した。車庫を含め、同様の不備は他になかった。また、脱線した回送列車の車掌が、左肩に軽傷を負っていたことを明らかにした。

5日の事故では、速度超過した回送列車が引き込み線で自動停車した際、車体が本線側にはみ出し、進入した普通列車と衝突して回送列車が脱線した。けがをした車掌は脱線した最後尾車両に乗っていた。本来停止すべき普通列車に青信号が表示されていたと分かり、線路の分岐や合流がある33駅などを調査した。

東急によると、衝突の恐れがある場所に列車があっても接近する列車の計器に青信号が出る状態だった。この設定ミスが、梶が谷駅の他に、新横浜駅と二子玉川駅で見つかっていた。〔共同〕

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