トヨタの新型車「ランドクルーザーFJ」(20日)

トヨタ自動車は20日、新型の多目的スポーツ車(SUV)「ランドクルーザーFJ」を発売すると発表した。10〜11月に東京都内で開催する「ジャパンモビリティショー2025」で展示する。従来のランクルシリーズより車体を小さくし、都市部から悪路まで幅広い地域で運転しやすくした。日本での発売は2026年の中ごろを予定する。

歴代のランクルを踏襲し、サイコロをモチーフとした四角い車体を表現した。シリーズの中核モデル「ランクル250」と比べ、ホイールベース(前輪と後輪の間隔)で27センチメートル縮めた。現時点で最小の「ランクル70」と比較しても全長で20センチ小さい。

価格は現行シリーズの最安値をめざす。今後決定するが、今の最安値にあたるランクル70の480万円を下回る見込みだ。生産はタイで担い、アジアや中近東、東南アジア、アフリカなど計約60カ国で販売する。パワートレインはガソリンエンジンのみ。

ランクルFJの運転席回りは広い

所有者の好みに合わせて部品を交換してカスタマイズすることもできる。丸目型のヘッドライトなど内外装に装着できるオプションを順次導入する。

ランクルシリーズは世界的に人気が高く、25年8月時点で世界190の国と地域で累計1215万台(高級車「レクサス」の「LX」「GX」含む)を販売している。

トヨタは18年まで過去のランクルの意匠を取り入れた大型SUV「FJクルーザー」を日本で販売していた。ランクルFJについては「FJクルーザーの後継ではなく、全く新しいランクル」と位置づける。

トヨタは20日、アウトドア用の電動バイク「LAND HOPPER(ランドホッパー)」を開発していることも明らかにした。山中の未舗装の小道といった場面での活用を見込む。発売は未定とした。

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