
日本工作機械工業会(日工会)が21日発表した9月の工作機械受注総額(確報値)は前年同月比11%増の1391億円だった。前年実績を上回るのは3カ月連続。米国の航空関連などの外需が伸び、国内も航空や造船向けが好調だった。
受注総額全体の3分の2を占める海外向けは14%増の955億円だった。地域別では北米向けが19%増の295億円と2カ月連続でプラスとなり、アジア向けも16%増の496億円と2カ月ぶりに前年実績を上回った。21日に都内で記者会見した日工会の坂元繁友会長(芝浦機械社長)は「北米でジョブショップ(部品加工を受託する中小製造業者)などの大口受注につながる商談がみられる」と述べた。

国内向けは5%増の436億円だった。業種別では「航空・造船・輸送用機械」が前年同月実績の3倍にあたる64億円に伸びた一方、「一般機械」と「自動車」、「電気・精密」は減少した。坂元氏は「航空分野では積み上がった受注残をこなしている状況で、防衛関係も含めて需要が高い状態が続きそうだ」と話した。

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