
パナソニックコネクトは21日、溶接機事業を手掛ける豊中拠点(大阪府豊中市)で社員同士の「ジェネレーションギャップ」を共有する取り組みを始めた。「パナソニックが第一志望だった」「新聞を読んでいる」などが書かれたカードを使ったゲームを通じて、若手とベテランの社員がそれぞれの価値観を共有してコミュニケーションを図る狙いがある。
カードゲームは豊中拠点でDEI(多様性・公平性・包摂性)を担当する社員が作成した。世代間で価値観が異なりそうな内容を約200項目リストアップした。プレーヤーは山札からカードを引き、手札から自分の価値観と最も遠い内容が書かれたカードをテーブルに出す。その際、そのカードを提示した理由を他のプレーヤーに説明する。
「ずっとスマホを触っているのはもったいないと思うんです」。男性のベテラン社員は「ネットサーフィンをよくする」と書かれたカードをテーブルに出しながら語った。若手からは「確かに」との声も上がっていた。
カードゲームにはオンラインで接続した加賀拠点(石川県加賀市)の社員も含めて20代から60代の社員30人ほどが参加した。今後も月に1回のペースで計4回開催するという。企画した東田利孝シニアマネージャーは「50代以上の社員が多く、若者が少ない人員構成だ。年長者と若手とのコミュニケーションが不足すると、将来的に大きな課題になる」と企画した背景を説明する。
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