
KDDIは22日、英ロンドンにデータセンター(DC)を新設すると発表した。約600億円を投じ、2027年度の開業を目指す。ロンドンでのDC市場は急拡大する生成AI(人工知能)へのニーズで成長すると見込み、需要に対応する。
新設DCは地上10階建てで、ロンドンのドックランズ地区に建設予定。規模を示す総受電容量は最大22.4メガ(メガは100万)ワット。KDDIが同地区で運用するDCは6棟目となり、地区全体の総受電容量は57.1メガワットとなる。
用途には生成AIの開発などを想定する。高性能な画像処理半導体(GPU)の放出熱でも冷却可能な「水冷方式」にも対応し、電力は再生可能エネルギーを100%使用する。
KDDIは10カ国以上でDCを運営しており、成長領域の一つに位置づける。国内では堺市で最新のGPUを導入したDCの開設を進めているほか、東京都多摩市でもDCを新設して27年秋の稼働を目指している。25年3月期に1300億円だった売上高を31年3月期までに2000億円にする目標を掲げている。
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