
商用電気自動車(EV)の開発や販売を手掛けるフォロフライ(京都市)は22日、中国・浙江吉利控股集団傘下のブランド「Zeekr(ジーカー)」の車両を日本で販売すると発表した。年内にも7人乗りEVの受注を日本で始める。国内でまだ少ない大型EVを投入し、ハイヤーなどで法人需要の獲得を狙う。
ミニバンEVの「ZEEKR 009」をフォロフライが代理店となり発売する。7人乗りと6人乗りの2仕様を日本で販売する。
全長約5.2メートル、全幅約2メートル、全高約1.8メートルの大型サイズで、7人が快適に過ごせる広い車内空間が特徴だ。航続距離はジーカーのテスト値で822キロメートル。日本独自の急速充電規格「チャデモ」に対応する。
30日から11月9日に東京都内で開催する「ジャパンモビリティショー2025」で、ZEEKR 009を日本で初公開する。

フォロフライが受注を始め、2026年から日本で納車を開始する。予約サイトは10月中の公開を予定する。店舗ではなくオンラインで販売し、都内などで試乗会を検討する。販売価格は未定という。フォロフライ提携先の整備工場を活用して整備網をつくる。
現代自動車グループの起亜も中型EVバンの投入を予定するなど、海外EV勢の日本参入が相次いでいる。足元では日本のEV需要は伸び悩むが、ジーカーは日本で少ない大型EVに商機があると判断した。ハイヤー利用など法人需要を囲い込む方針だ。
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