三原じゅん子前こども政策担当相が10月23日、こども家庭庁で退任式に臨み、集まった職員らにワーク・ライフ・バランス(WLB)を大切にするよう呼びかけた。高市早苗首相が自民党総裁に選ばれた際、「私自身もワーク・ライフ・バランスという言葉を捨てる」と発言して物議を醸したが、三原氏は退任時に改めて持論を示した。
退任式で三原氏は、「私から3点だけお願いをさせて頂きたい」と切り出し、現場主義や組織の風通しの良さの維持を求めた後で、3点目としてWLBに言及。「みなさんがいつも健康で笑顔で仕事をして頂くことが何よりも大切。それぞれライフスタイルというものがある。メリハリをつけた仕事の仕方をして頂きたい」と投げかけた。そして、「俗に言うワーク・ライフ・バランス、これ今使うとちょっとまた炎上しそうなので気をつけているが」とした上で、「私はこれはとても大切なことだと思っている」とし、同庁幹部に向けて「職員のみなさん隅々の方にまで目を光らせて、大切にして頂きたい」と励ました。
高市首相のWLB発言を巡っては、三原氏は10月7日の閣議後会見で見解を問われ、「共働き、共育て、これを実現するためにワーク・ライフ・バランスはきわめて重要なものと考える」と答えている。高市首相は新たに、心身の健康維持と従業員の選択を前提にした労働時間規制の緩和の検討を厚生労働相に指示しているなかで、改めて三原氏が持論を強調した形となった。
三原氏は総裁選の際、小泉進次郎防衛相を新総裁にと推薦した経緯がある。
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