調査会社のインテージ(東京・千代田)が23日に発表した調査で、2025年の「ハロウィーン」関連消費の平均予算(費用)が7192円となり、24年の平均額(6565円)を約1割上回った。ハロウィーン限定とした食品やキャラクターグッズの販売が増えていることが背景にあるとみられる。

9月24〜29日に全国の15〜79歳の男女5000人を対象に、ハロウィーンでのイベント参加や関連消費について調査をした。

「ハロウィーンに予定がある」と回答した人に「やりたいこと・行きたいところ」を聞いたところ、「限定商品を買う」と答えた割合が38%と前年をやや上回り最多になった。「料理をする」が32%、「お菓子を配る・もらう」が28%と続き、いずれも前年から増加した。「SNSに投稿する」は3ポイント増加し10%となった。

費用が増える理由については「物価高だから」が21%、「盛り上がりたい・楽しみたいから」が21%、「ハロウィーン限定商品を買うから」が19%となった。インテージは「消費者が季節イベントを楽しみたい半面、支出を抑えたい気持ちで揺れている」と分析する。

ハロウィーン時期の渋谷駅周辺の人流についても分析をした。19年が10万人超とピークとなり、新型コロナウイルス禍の20年以降は減少した。23年には渋谷区が「来ないように」と呼びかけたこともあり、6万人程度と低い水準が続いている。

同社は「24年も抑制傾向にはあったが、ハロウィーン翌日の金曜には7万人に増加した。今年は当日が金曜なため、増加する可能性もある」と指摘する。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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