
INPEXは23日、オーストラリアの天然ガス事業で発生した排出物の報告に誤りがあったと発表した。過去に報告した、大気汚染の原因となるとされる物質の排出量の計算が誤っており、実際は報告値の2倍以上だった。政府のガイドラインの範囲内を保っており、環境汚染や地域住民、従業員の健康リスクにつながることはないという。
22日、現地当局に修正した数値を報告した。2023年7月から24年6月末までの報告に誤りがあった。対象は同国の液化天然ガス(LNG)事業「イクシス」の陸上ガス液化施設から出るベンゼンやトルエンといった揮発性有機化合物(VOC)の排出量。25年10月の調査で判明したとしているが、具体的な原因などは明らかにしていない。
INPEXは毎年、現地当局にベンゼンなどの排出量を報告しており、現地の大気汚染レベルは基準値を大幅に下回っているという。今回修正した以前の排出量についても検証を進める。
イクシスLNGプロジェクトは18年に生産を始め、INPEXが持ち分の6割以上を持つ操業主体(オペレーター)を担う。
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