
独化学大手エボニックインダストリーズのグループ会社である日本アエロジル(東京・新宿)は23日、四日市工場(三重県四日市市)敷地内で、リチウムイオン電池などの材料として使われる「乾式アルミナ」を製造するプラントの開所式を開いた。同社によると、乾式アルミナの国内唯一の製造拠点だという。
エボニックグループの乾式アルミナ製造拠点としてはドイツに次ぐ2カ所目。日本アエロジルの内藤吾朗社長(日本におけるエボニックグループ代表)は「アジアの顧客を中心に製品を提供していきたい」と話した。
電気自動車(EV)用リチウムイオン電池や粉体塗料向け素材として供給する。製品を必要とする関連産業は中国や日本などアジアに集積している。中長期的にはガソリン車からのEVシフトが進み需要が拡大するとみて、アジアの顧客に近い四日市市でのプラント建設に踏み切った。投資額は非公表だが、数十億円の見通し。現在は試験運転中で、本格的な操業は2026年前半になる見通しだ。
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