
千葉県南部の鴨川市で工事が進む大規模な太陽光発電所(メガソーラー)計画を巡り、熊谷俊人知事は23日、事業者に工事の一時中止を要請すると発表した。9月に事業者から計画変更に関する相談があったため、変更内容を聴取して盛土規制法の基準への適合などについて確認する間の中止を求める。
県は事業者の計画変更について「速やかに報告を求める」としている。要請に強制力はない。災害防止の観点から斜面上の伐採木の片付けや土砂流出防止柵の設置などの作業は続けてもらう。
鴨川市では東京ドーム30個以上に相当する146ヘクタールの山林を切り開き太陽光パネルを設置する計画が進む。県によれば5月から造成工事が始まり、地元からは土砂災害や環境破壊を懸念する声が上がっている。県は2019年に開発を許可している。
これに関連して黒野嘉之副知事と鴨川市の平川潔副市長は24日、国に対し太陽光発電事業の関連法令での規制強化などを要望する。熊谷知事は「(太陽光発電所の開発について)現行制度の運用にあたって自治体だけでは対応が難しい」とし、「災害防止や環境保全などの観点からの基準強化」などを要望するとした。
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