シャープが24日に公開したEVコンセプトモデル

シャープは24日、電気自動車(EV)を2027年度に発売すると発表した。親会社である台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業が開発した車体をベースとし、30日に都内で開幕する「ジャパンモビリティショー2025」でコンセプト車を展示する。販路は家電量販店や住宅メーカーを想定している。

価格は未定だが、シャープのEV事業責任者の大津輝章氏は24日のオンライン記者会見で「ファミリー層が無理なく買える値段を狙う」と説明した。

モビリティーショーでは、鴻海が製造するコンパクトミニバンサイズのEVをベースにしたコンセプト車「LDK+(エルディーケープラス)」を展示する。車内を「もう一つの部屋」と位置づけ、家電メーカーならではの快適な空間をアピールする。

コンセプト車には映画などを見るためのプロジェクターやロール式スクリーンを搭載した。家電量販店や住宅メーカーを販路としたのも、家電や住宅販売と相乗効果があると見たためだ。

シャープの種谷元隆・最高技術責任者(CTO)はコンセプト車について「以前に披露した試作モデルよりも軽量化が進み、より事業化に近づいた」と話す。24年9月に開いた自社の技術展示会では、全長約5メートルの車体に65型の液晶ディスプレーを搭載した試作モデルを公開していた。

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