式典に参加した地元の学生や高島市長(前列左から6人目)ら(26日、福岡市東区)

福岡市は26日、同市東区の人工島「アイランドシティ」のまちびらき20周年を記念する式典を開いた。同地区は市の事業として高層マンションや商業施設などの開発で人口が1万6000人となったほか、物流や港湾関係の約310事業者が進出している。高島宗一郎市長は「九州の地域経済に貢献する存在になった」と振り返った。

記念式典は、アイランドシティ中央公園で開催。街づくりに関わった市議会議員や立地企業の関係者ら約130人が出席し、30人以上の市民が参加した。

高島市長も式典に出席し、アイランドシティの発展を振り返った(26日、福岡市東区)

家族で出席した40代の男性は「(アイランドシティに)8年前に移住したが、当時は所々に空き地があった。今では住民もかなり増え、子どもも育てやすい街になった」と話した。

まちびらき20周年記念のイベントはこの日から11月下旬まで、アイランドシティ内で開催。飲食店や雑貨店が出店するマルシェや物流エリアを見学する親子向けツアーなどを予定している。

記念式典には福岡市議会議員や立地企業の関係者ら約130人が出席した(26日、福岡市東区)

アイランドシティは博多湾の東区沖約400ヘクタールを埋め立てる市の事業として1994年に着工した。総事業費として約3940億円が投じられた。

東側を住宅や公共施設が立ち並ぶ「まちづくりエリア」とし、西側は企業や港湾施設が集積する「みなとづくりエリア」として開発。2005年秋に最初のイベントが開かれ、同年12月には東側エリアで住民の入居が始まった。人口は約1万6100人(25年8月末時点)、進出事業所は約310カ所(24年7月末時点)となっている。

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