週明け27日の東京株式市場で、日経平均株価が史上初めて5万円台に乗せた。米連邦準備制度理事会(FRB)の追加利下げ期待を背景とした米国の株高が好感されたほか、米中対立の懸念後退も投資家心理を上向かせ、全面高の展開となった。高市政権の政策への期待も継続し、日経平均は取引時間中の最高値を更新。上げ幅は一時前週末比1100円を超えた。午前の終値は1037円71銭高の5万0337円36銭。

前週末24日の米国市場では9月の消費者物価指数の伸びが市場予想を下回り、FRBの追加利下げ観測が強まった。これを受け、主要株価指数が最高値を更新。27日の東京市場でも幅広い銘柄が値上がりした。

また、米政府が11月から中国に課すとしていた100%の追加関税に関し、ベセント米財務長官が「回避される」などと発言。米中対立激化への警戒感が和らぎ、市場に安心感が広がった。

5万円を超えた日経平均株価を示すモニター=27日午前、東京都中央区

日経平均株価が史上初めて5万円を超え、東京都内の証券会社で割られたくす玉=27日午前、東京都中央区の岩井コスモ証券

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