上層にレンタルオフィスが入ったフードホールの外観(27日、東京都港区)

野村不動産は27日、東京都港区の赤坂でオフィスとフードホールが一体となった新業態の複合ビルをメディアに公開した。入居企業の従業員や近隣に勤める会社員、インバウンド(訪日外国人)を集客し、ビルの付加価値としてオフィス賃料の上昇も狙う。29日に開業する。

1階に開業するカウンターで気軽に楽しめる焼鳥店(27日、東京都港区)

野村不の個室型レンタルオフィス「H1O(エイチワンオー)赤坂」(東京・港)のビルの低層階にフードホール「kaiwaii akasaka」を開く。多くの政治家が通った赤坂の老舗料亭「金龍」が2019年に閉店後、野村不が跡地を取得して建てた。

全13階の1〜2階をフードホール、3〜12階をオフィスで構成する。フードホールは焼き鳥や焼き肉、すしなど13店舗をそろえた。客単価は1階が5000〜6000円前後、2階が1万円前後とメリハリを付けた。

2階で開業する午前2時まで営業する「スナックルージュ」(27日、東京都港区)

午前0時以降も営業するスナックやミュージックバーも設け、深夜の飲食需要も取り込む。昭和の雰囲気が漂う内装デザインを施した。最上階の13階にもルーフトップバーを設け、東京の夜景を眺めながらクラフトビールやカクテルを楽しめるようにした。

オフィスの契約も順調に進んでおり、「フードホールがあることでテナント企業の反応もよい」(同社)という。エイチワンオーは計画を含めて首都圏を中心に33カ所で展開し、フードホールとの複合型は初めて。赤坂をモデルケースに他の場所にも広げることを検討する。

野村不動産コマースの栗林巧事業開発二部長は「建設費が高騰するなか、賃料を取りにくいオフィスの低層を商業で活用する複合型は、有力な開発ケースになる」と話す。

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