Jパワーは、米マサチューセッツ工科大学（MIT）発でフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールを手がけるスターアップの米アクティブサーフェイス（Active Surfaces）に出資したと発表した。
アクティブサーフェイスは、MITでの10年以上の研究成果と特許群を基盤として2022年7月に設立された。同社のフィルム型ペロブスカイト太陽電池モジュールは、軽量で柔軟性を備え、屋根・壁面・曲面などに容易に設置できる。発電効率25.2%以上、耐久性10年以上で、米国エネルギー省の国立再生可能エネルギー研究所の認証を受けている。
高温・高湿度といった実環境での耐久性も実証済みという。製造面では汎用的な原材料を用いた高速ロール・ツー・ロール方式と自動化工程により、高い歩留まりと資本効率を実現しているとする。酸素や湿度による劣化リスクに対応する封止技術や膜均一性に優れる印刷技術を持ち、ペロブスカイト太陽光電池特有の課題である量産性・耐久性・コストの3点を克服しているという。
Jパワーは今回の出資により、アクティブサーフェイスの製品を活用した実証試験での連携を図る。将来には設置環境に応じた多様なペロブスカイト太陽電池製品の活用を通じ、新たな事業創出を目指す。
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