大王製紙は27日、従来より3倍の長さのトイレットペーパーに関する特許権について日本製紙クレシア(東京・千代田)と争った訴訟で勝訴が確定したと発表した。訴訟では紙表面につけた凹凸やパッケージに関する3件の特許権侵害が争われていた。
2022年に日本製紙クレシアが東京地裁に提訴、24年には知財高裁に控訴したが特許権の侵害は認められなかった。8日の知財高裁による控訴棄却に対して日本製紙クレシアが上告受理の申し立てを行わず、訴訟が終結した。同社は大王製紙の「エリエール」ブランド3製品の製造・販売の差し止めや廃棄、3300万円の賠償を求めていた。
大王製紙は「今後も他社の知的財産権を尊重しながら、独自技術の研究開発の推進と知的財産権の保護、戦略的な活用を実践していく」とコメントした。
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