佐藤栄一宇都宮市長は27日の記者会見で、次世代型路面電車(LRT)の西側延伸に関連し、JR宇都宮駅の東口と西口を在来線と新幹線の間を通しLRTで結ぶ意義について「今までになかった東西の一体感、街の中心が広がる」「(実施することによる)経済効果」などを挙げ「まずは計画通り進めていきたい」との考えを示した。
駅東西をLRTで結ばず、駅西口からLRTを延伸した場合、「車両基地や点検作業も別途考えなければならなくなる。大変な金額が逆にかかってしまうかもしれない」とも述べた。
国に提出する総事業費698億円(税別)の軌道運送高度化実施計画案を市が公表したのを受け、福田富一知事は22日の記者会見で、工事費高騰などを見据え「事業費を少なくするということを考えれば、切り離すことも有力な選択肢ではないか」と述べていた。
佐藤市長は、LRT事業の市財政への影響について「20年間の起債をするが、元金・利息とも最大になる10年目くらいを見積もっても、市財政で十分対応できる事業。他の事業と比較しても突出して大きな事業ではない」とし、「次の世代に必要な投資」と理解を求めた。【松沢真美、有田浩子】
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