
ホンダは27日、地域内の電力供給を賄うミニグリッド(小規模電力網)事業を手掛けるインドのスタートアップ、OMCパワーに出資したと発表した。金額や出資比率は非公表。ホンダが供給する電動二輪向け電池と装置をOMCパワーが非常用電源としてリース販売する。電池を再利用しつつ、電力の安定供給を後押しする。
OMCパワーはホンダ製の電動二輪車向け交換式電池を使った非常用電源装置のリース事業を2026年に始める。日常使いも想定しており、電池と非常用電源装置をセットにして一般家庭や学校向けに販売する。両者は23年から実証をしてきた。

インドは経済の急成長に電力の供給が追い付いておらず、インフラの脆弱性が課題とされる。非常用電源の1つとしてディーゼル発電機が活用されているが、排ガスによる健康リスクの懸念が指摘されていた。
ホンダの加藤稔二輪・パワープロダクツ事業本部長は「モビリティーの電動化を単なる移動のための手段としてだけでなく、お客様や地域社会全体のエネルギーシステムの進化につなげられる」とコメントした。
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