帝人子会社の帝人フロンティアは高い放熱性能を備える塗料「ラジエックス」を開発したと発表した。電子機器や家電、産業機器、自動車部品などに塗布することで、放熱をコントロールし性能低下の抑制や製品寿命の延長につなげられるという。2026年度中に販売を始め、28年度に1億円、30年度に10億円の売上高を目指す。
高熱伝導性能がある炭素素材「グラフェン」の微細な粒子を含むフィラー（充塡剤）と高耐熱樹脂を用いて、放熱性や塗布面への密着性、耐久性を実現した。電子機器の熱制御で従来使われてきた熱伝導性が高い材料とヒートシンクなど放熱部材を組み合わせる部品では、放熱部材を大きくしたくても機器内空間が限られる課題があった。
当初は塗装面がアルミニウムや銅などの金属である電子機器など向けに販売し、今後は樹脂部品にも塗装できる製品の開発を進める。
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