半導体の動作を検証する工程のシミュレーショントレーニングができる「東京テスト技術者育成センター」

製造業向け派遣のUTグループ傘下のUTエイム(東京・品川)は28日、東京都小平市で半導体の動作を検証するエンジニアを育成する拠点を開設したと発表した。半導体製造企業ではテスト工程を担う人材が採用難などを背景に不足している。九州をはじめとする半導体関連の企業が集積する地域に派遣する。

同日開所した「東京テスト技術者育成センター」は、半導体が正常に機能するかを試験・検査するためのテストプログラムの開発・設計を担う「半導体テストエンジニア」と呼ばれる人材を育成する。半導体エンジニアが派遣先で就業しながらテスト工程に必要な知識や技術を身につける拠点として活用する。

テスト業務やプログラミングで必要な知識を身につける座学のほか、シミュレーショントレーニングを受けられる。半導体のテスト領域では、基礎技術の定着まで一般的に約5年かかるが、新拠点で学びながら派遣先で職場内訓練(OJT)にあたることで3年でテストエンジニアとして自立できるようにする。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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