シマノが28日発表した2025年1〜9月期の連結決算は、純利益が前年同期比61%減の161億円だった。急成長を続けてきた中国市場でスポーツ自転車のブームが一服したことに加えて、世界的な人件費や資材価格の高騰が響いた。売上高は5%増の3510億円、営業利益は28%減の365億円だった。

主力の欧州市場で販売面での回復がみられたものの、新型コロナウイルス禍の自転車ブームで積みあがった流通在庫の消化に時間がかかったことが重荷となった。アジア通貨に対するドル安による為替差損も183億円計上した。

25年12月期の通期見通しは従来予想を据え置いた。純利益は前期比60%減の305億円を見込む。

2月から実施してきた自社株買いの総額では、2年間の目標としていた1000億円の半分にあたる500億円に達したと発表した。1月末時点の発行済み株式数の3%に相当する260万株を買い入れ、すでに141万株を消却した。残りも近く消却するとみられる。さらに1年かけて500億円分を買い入れる予定だ。

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