
森ビルは28日、大規模複合施設「麻布台ヒルズ」(東京・港)の高級マンション棟や駅直結の地下通路などをメディアに公開した。29日の開業で総事業費に約6400億円をかけた街づくりが完結する。
高級マンションが入る高層ビル「レジデンスB」は地上64階地下5階で、高さは約270メートルに及ぶ。賃貸や分譲マンションのほか、小規模オフィスや商業店舗も入居する。外国人需要が高い家具付きの短期賃貸サービスアパートメントも設けた。

マンションは6〜64階に約30〜約400平方メートルまで幅広い間取りで970戸そろえた。地権者も入居する。シアタールームやジム、キッズルームといった共用施設を充実させた。
オフィスは2〜5階に68区画のレンタルスペースを開設した。マンション入居者が使える専用ラウンジもある。レジデンスBは施工を担当した三井住友建設の工事が遅れ、計画よりも約2年半の時間を要した。

東京メトロ南北線の六本木一丁目駅と麻布台ヒルズを結ぶ地下通路「セントラルウォーク」も開通した。災害時には帰宅困難者の受け入れ場所としても活用する。麻布台ヒルズの東西をつなぐ車両の地下道路も整備した。
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