
九州工業大学発のスタートアップ、センタシストアカデミー(北九州市)は半導体を設計・開発する高度人材の育成サービスを始める。設計支援ソフト大手、米シノプシスの最先端ツールを活用する。中小企業の若手技術者や理工系学生を対象に2025年12月に公募し、26年1〜2月から教育を始める。5年後に1万人の輩出を目標とする。
教育課程は3日間や1週間、1〜2カ月間の3コースを設ける。北九州市と連携することで、北九州学術研究都市にあるクリーンルームを活用し、半導体の製造工程も含めて実践的な教育ができるという。まずベテランのエンジニア4人が講師を務める。
九工大の博士課程に在籍し、同社を立ち上げた中岡佑輔社長は「国内では10年後に4万人の半導体設計・製造人材が不足すると予測されている。設計するとともに、半導体を使って何を実現したいのかというアイデアを出す人材も増やしていきたい」と話す。将来はフィリピンなどアジア人材も受け入れる予定だ。
同社は国家戦略特区の「外国人エンジニア就労促進事業」を活用してフィリピン人エンジニアを9月に採用した。今後、講師に加える。通常3カ月必要とされる出入国在留審査が1カ月に短縮できたという。
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