
イオンは28日、米国発祥の大型セール「ブラックフライデー」を11月20日から始めると発表した。約2000品目が対象で、衣料品や寝具など51品目は半額にする。物価高などで節約志向が高まっており、幅広い商品を値下げし需要を掘り起こす。セールの売上高は前年比2割増を見込む。
全国の「イオン」「イオンスタイル」など約600店とオンラインサイトで展開する。地域や店舗によって異なるが、期間は最大で11日間。ファッションアイテムや布団などを半額にする。
通常1万9800円(税別)で販売するビジネススーツは9900円(同)になる。羽毛かけ布団は1万9800円(同)を9900円(同)に、トップバリュのキャリーケースは1万5800円(同)を7900円(同)にする。
シャープの液晶テレビといった家電など高額商品も取り扱う。高額品を中心にした予約販売会を11月1日から開く。中国電気自動車(EV)大手、比亜迪(BYD)のEV約100台の販売を仲介する。ポイント還元などを含め、最大70万円相当の購入特典が付く。ブラックフライデーセールで過去最高額になる4598万円(税別)の純金の酒器なども用意した。
イオンのブラックフライデーは、2025年で10回目となる。イオンリテールの西垣幸則取締役常務執行役員は「円安や原材料価格の高騰を背景に、生活必需品中心に物価の上昇が続いており、消費者の価格に対する敏感さが増している。ブラックフライデーをけん引する企業として、お得だけでなくワクワクする提案などで期待に応えていきたい」と述べた。
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