
アイリスオーヤマ(仙台市)とNTT西日本は29日、ビル清掃などのサービスロボット分野で業務提携すると発表した。アイリスが開発したロボットとNTT西の人工知能(AI)プラットフォームを連携させ、稼働効率化につなげる。国内の労働人口が減少するなかサービスロボットの普及に取り組む。
まずアイリスが2026年に売り出す新型の業務用清掃ロボット「JILBY(ジルビー)」と、NTT西のプラットフォームを連携させる。清掃担当者が遠隔で作業内容を指示したり、稼働データをもとにAIが最適な清掃のルートや頻度を提案したりする。
アイリスは清掃分野以外についても業務用ロボットの開発を検討しており、NTT西とは新たな協業策も検討する。
アイリスの大山晃弘社長は「日本はサービスロボット分野では世界に後れをとっている。国内ロボットメーカーとして自立し本格稼働したい」と話した。27年に清掃ロボットの関連事業で売上高1000億円をめざす。
NTT西の北村亮太社長は「ロボットは次世代の社会インフラになる。アイリスと一緒に労働力不足の解消に挑戦したい」と話した。
アイリスは20年にロボット事業に参入した。当初は中国製品を輸入販売していたが、24年に自社の中国工場で生産した清掃ロボットの販売を始めた。ジルビーについてはソフトウエアも内製化した。
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