スバルが報道陣向けに事前公開したスポーツEVの試作車(14日、群馬県太田市で開いた事前説明会)

SUBARU(スバル)は29日、報道公開した自動車ショー「ジャパンモビリティショー2025」でスポーツカーのコンセプト車2台を世界初公開した。電気自動車(EV)のコンセプト車は空気抵抗や重心を工夫し、強みの「走りの楽しさ」を訴求した。高い走行性と環境性能の両立を目指す。

公開したEV「パフォーマンス―E STIコンセプト」は、スバルを象徴する鮮やかな青色の車体とした。高さが低い設計の円筒電池を床下に配置して室内空間を確保した。従来のガソリン車に比べ重心を15%以上低くし、走りの安定性も高めた。

内燃機関(ICE)ベースのコンセプト車も公開した。小型の車体に高出力のエンジンを搭載し、スバルが強みとするAWD(全輪駆動)を採用した。市販時期などは未定としている。

併せて同社では2車種目となるEV「トレイルシーカー」の日本仕様も公開した。2026年春にも日本投入を予定する。

大型の樹脂部品をあしらい、武骨な印象のある外観とした。時速0キロメートルから100キロメートルへの加速時間は既存EV「ソルテラ」より0.6秒短い4.5秒とし、EVならではの即応性の高い加速とした。

ジャパンモビリティショー2025 記事一覧はこちら

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。