JR桜島駅を回送で発車する万博ラッピング電車と、見送るカモノハシのイコちゃん(29日、大阪市此花区)

JR西日本は29日、大阪・関西万博の公式キャラクター「ミャクミャク」などのデザインを施したラッピング電車の運行を終了した。桜島線でラストランが行われ、会場へのシャトルバス発着場があったJR桜島駅でJR西の公式キャラクター「カモノハシのイコちゃん」らが見送った。

JR西の万博ラッピング電車は万博開幕500日前を迎えた2023年11月、機運醸成の一環で運行を始めた。大阪環状線や桜島線を運行する「323系」の8両編成で、会期中は新大阪駅・大阪駅と直通運行する臨時快速「エキスポライナー」としても投入され、西ゲートから入場する来場者の輸送を担った。

万博への感謝を示した中づり広告(29日、大阪市此花区)

ラストランで運行する車内には、万博への感謝を示した広告が掲載されていた。ラストラン後に車体のラッピングや広告は撤去する。

JR西の万博プロジェクト推進室の國見篤志さんは「ラッピング電車はSNSでも大きく取り上げられて機運醸成に一役買った。万博のレガシーとして記憶に残ってほしい」と語った。山陽新幹線や中国地方の在来線での万博ラッピングもすでに終えたほか、北陸新幹線でも11月に終了するという。

関西の鉄道各社で運行していた万博ラッピング電車も、南海電気鉄道の特急「ラピート」や阪急電鉄は10月に終了した。大阪市高速電気軌道(大阪メトロ)は御堂筋線と谷町線での運行を11月中に終了するほか、近畿日本鉄道も奈良線と大阪線での運行を11〜12月に順次終了する。

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大阪・関西万博

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