島田太郎社長(左)と池谷光司副社長が共同でCOOに就任する(写真は2024年5月、東京都港区)

東芝は29日、11月1日付で主要事業の運営を担う「最高業務執行責任者(COO)」のポストを新設し、島田太郎社長と池谷光司副社長が共同で就任すると発表した。東芝本体に順次統合する事業子会社4社を新たに3領域に分類し、島田氏と池谷氏が分担して各領域の執行を担う。本体に統合する各事業の組織を再編し、事業間シナジーの創出と再成長を目指す。

主要4子会社などを「エネルギーソリューション」「デジタルインフラソリューション」「デバイス&テクノロジー」と3つのビジネスセグメントとして組織を再編する。2025年4月に再統合したインフラ子会社と、26年4月の統合を予定するデジタル子会社は組み合わせて1セグメントとし、シナジー創出を促す。

東芝は17年に分社化した主要4事業について、東芝本体へ再統合する方針「One東芝」を掲げる。エネルギー子会社とシステムインテグレーション(SI)や量子技術の開発などを手掛けるデジタル子会社は26年4月の統合を予定する。半導体などの東芝デバイス&ストレージについても順次統合を検討している。

島田氏はCOOとしてエネルギーソリューション、デジタルインフラソリューションを、池谷氏はデバイス&テクノロジーの執行をそれぞれ担当する。

東芝は「収益力の一層の強化や中長期の成長に向けて、ビジネスセグメントごとに成長戦略を具体化し、成長分野へのリソースシフトなどの施策を検討する」としている。

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BUSINESS DAILY by NIKKEI

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